インターンシップで何を聞きたい?質問する前の準備が肝心!【就活情報】

インターンシップは、具体的な業務内容や職場の雰囲気を実際に企業で働く社員から聞きだせるチャンスです!会社案内やホームページから伺うことができない、企業の実際の状況や入社してからでないと分からないことなどを、質問を通してキャッチし企業への理解を深めていきましょう!

そうはいっても、いざ質問を求められた際に、うまく言葉にできない人や、つい思いつきで、場の雰囲気にそぐわない質問をして、焦ってしまう人は多いものです。ここは事前に準備をしておくことが肝心です。

本記事では、インターンシップの質問例や、質問のタイミング・注意点等を紹介します。せっかくの機会を逃すことがないよう、記事を参考として事前準備を進め、インターンシップに臨みましょう!もちろん、オープン・カンパニーや会社説明会で質問する際にも参考になる内容です。

インターンシップに参加して質問するメリット

インターンシップに参加した際、職業体験だけでなく、直接社員の方に質問することができます。ここでは質問を通して得られるメリットを3つ紹介します。

■職場のリアルな情報を得られる

インターンシップ参加のメリットは、企業や業務への理解を深めること。質問を通じて、職場の雰囲気や仕事のやりがい、業務の進め方、求められるスキルなど、入社すれば先輩となる社員の方から、具体的でリアルな話を聞くことができます。

職場の課題や質問相手の成功事例などを知ることで、業界知識が深まったり、企業研究の参考となったりすることもあります。質問をする際には、「もしも自分が入社したら」「この仕事を自分が担当するならば」という意識やイメージを描いてみましょう。

自分に合ったキャリア選択を進めていくうえで参考になることは間違いありません。

入社した後で、「こんなの聞いてなかった」というギャップを埋めることもできるのです!

■意欲や熱意をアピールできる

積極的に質問することで、「本当に業界や企業を志望している」ことが、意欲や熱意として伝わります。企業側も参加者を、将来を担う人材に成り得るかどうか注目しているので、自ら前向きに質問する姿勢は好感度が高く、あなたの存在感を示し、採用直結型インターンシップでも高評価につながることは間違いありません。

■社員とのつながりが得られる

インターンシップでの質問を通じて、社員とさらなるコミュニケーションを取ることで関係を強化することができます。その企業に関することだけではなく、就活のアドバイスをもらえる可能性もあります。会話を重ねて信頼を深め、よりよい人間関係を構築しましょう。

インターンシップは参加して終わりではなく、「はじまりの機会」なのです。この夏の標語でいえば、「Let’s get the beginning」ということですね!

インターンシップで質問できるタイミングはいつ?

質問するタイミングに迷う方もいることでしょう。ここでは、インターンシップ中に質問できる適切なタイミングを紹介します。

1.ズバリ、質問を求められたとき

担当者から「質問はありますか?」と尋ねられることがあります。現場社員が質問時間を設けているタイミングで、企業への関心や意欲を示すチャンス到来です。

事前に準備しておいた質問をすることで、企業への理解を深められるだけでなく、積極的な姿勢をアピールできます。的確な質問を投げかけ、相手に好印象を与えましょう。

具体的な業務内容を説明しているのに、大枠の経営方針を質問したり、短い質問時間で、事象を深堀した質問を重ねたりすると、現場社員の迷惑になり、マイナスの印象を持たれる恐れがありますので注意してください!「空気が読めない」とよくいわれている評価がつくことになります。

2.休憩時間や移動時間など業務の合間

休憩時間や移動時間など、業務の合間の時間を活用して質問するのもよい方法です。リラックスした雰囲気ならば、聞きにくい個人的な質問でも自然に聞ける可能性があります。ただし、参加者の休憩時間は、相手にとっては準備などで忙しいこともあり、状況をよく見てタイミングを判断することが大切です。質問したい場合は、「今お時間よろしいですか?」など、必ず確認し、無理にお願いしないように注意しましょう!

3.インターンシップ終了後

インターンシップ終了時に予め質問時間が設けられていることも多く、一旦終了した後でも、個人的な質問を受けていただける場合も多いです。質問をまとめて担当者に伝える絶好の機会となります。時間が十分にない場合は、メールで質問を送る約束をする方法もあります。この場合は、事後に回答を得ることになります。

インターンシップ終了後に質問する際は、感謝の意をあわせて伝えることが大切です。誠意ある対応を心がければ、丁寧な印象を与えることができます。

4.座談会

インターンシップのプログラムとして座談会が設けられている場合は、社員と直接交流し、自由に質問できる場として最適です。多くの社員が参加するため、勤続年数や部署、役職に適した内容を質問するよう心がけましょう。

座談会ではフランクな会話を重ねてコミュニケーションが取れることや協調性が求められていますので、場の雰囲気や他の参加者の発言への配慮を忘れずに!

また、ほかのインターンシップ生の質問から学べることも多いため、積極的に参加して多くの情報を得るように心がけましょう。

5.面談・面接

インターンシップ応募選考の面接や、インターンシップ時の面談で逆質問のチャンスが与えられる場合があります。事前に準備をしておかないと、質問ができなかったり、場違いな質問をしてしまったりする原因となります。

面談時の質問は自己アピールの一環として、積極的な姿勢や強い興味、学ぼうとする意欲を伝えられる内容だとよいでしょう。

インターンシップで質問する前にどのような事前準備が必要か?

■業界・職種・企業研究

質問をするには、インターンシップ参加前に業界や職種、企業について改めて研究しておく必要があります。参加する企業の経営方針や将来ビジョンや課題、過去の実績のみならず、業界のトレンドや競合他社の動向などを調べておくとより具体的な質問ができます。

また、職種研究では、志望する職種について具体的な業務内容や求められるスキル、キャリアパスなどを事前に確認しておくことで、学ぶべきポイントが明確になります。

実際に質問する際には、業界・職種・企業研究で得た情報を織り交ぜ、調べればすぐに分かるような質問は避け、調べた結果、自分では十分理解できなかった点や疑問を感じた点について、再確認するつもりで聞くようにしましょう。最初は難しいかもしれませんが、「具体的な疑問点」について要領よく質問ができるようになれば、同時に「十分に研究していること」も伝わりますので好印象が得られることでしょう。

■自己分析をすること

有意義な質問をするためには、自己分析によって「就活の軸」を明確にしておくことが重要です。自分の強みや価値観、興味を明確にすることで、「何を学びたいのか」「どのように成長したいのか」「どうして聞きたいのか」を相手に伝えることができれば、自分のキャリアに役立つ的確な情報が得られることになります。

■正しい敬語を使うこと

インターンシップでは、企業の若手社員が指導役になることも多く、場を和ませる演出で、学生生活に近い雰囲気を感じることもあるかもしれません。ただし、質問の際に使うべき敬語は、面接で使うべき敬語とまったく同じです。

ビジネスの場でも、親しみを感じさせることと、言葉がくだけてしまうことは違います。目上の方に対して敬意を表する姿勢で、自然に敬語を話せるように心がけてください。

インターンシップ中の質問では、このコツを忘れないこと

■質問の優先順位を決めておく

質問できる時間は限られているため、事前に質問をリストアップし、どの質問がキャリア選択に役立つかを考えましょう。自分にとって、もっとも重要な情報を得るために優先順位を決めておくことが大切です。

■オープンクエスチョンで相手の考えを聞く

オープンクエスチョンとは「はい」「いいえ」では答えられない質問のことです。たとえば「〇〇について●●様はどう思いますか?」と聞けば、相手の考えや具体的なエピソードを引き出せます。相手にとっても、「自分の意見、考えを聞かれている」ことは自由に答えやすくなり、より具体的な情報が得られます。

企業の考え方や社風、社員の働き方などについて、生の声を得て理解することで、企業と自分がマッチしているかを判断しやすくなります。

■質問の意図を合わせて伝える

インターンシップで質問する際は、質問の意図がはっきりしていないと、相手の回答もあいまいになり、有益な情報を得られない可能性があります。

質問をする際は相手が回答しやすいように意図も合わせて伝えましょう。たとえば、「仕事の大変さや、やりがいを理解し、自分のキャリアにどう生かすか、参考にさせていただきたいので」といった質問の意図を加えることで、相手に目的が伝わり、一般論ではなく、より具体的な回答を得ることができますし、助言をもらえるかもしれません。

インターンシップの参考質問集

参考質問集は一例です。質問準備に取り入れながら、本当に自分が聞きたいことを見定めるようにしていきましょう。

■社風や企業文化・価値観に関する質問

社風や企業文化について質問すると、職場の雰囲気や社員同士の人間関係を理解することができます。自分が快適に働ける環境か判断する手助けとなります。

■求める人物像や能力・スキルに関する質問

企業が求める人物像やスキルについて質問すると、実際に働く社員の視点から具体的なイメージを得られます。自分の強みをどう生かせるか、今後のスキルアップの方向性などを見極めることができます。入社意欲や成長意欲のアピールにもつながります。

■業務内容に関する質問

業務内容について質問することで、具体的な職務や求められる役割を理解することが可能です。これにより、自分が職場でどのように貢献できるかを考えやすくなります。

■仕事のやりがいや大変なことに関する質問

社員がどこに仕事のやりがいや魅力を感じているのかを知り、自分がその職場でどのように業務に取り組み、成長できるかを考えるきっかけにしましょう。

■キャリアパスに関する質問

社員の方のキャリアを通じた質問をすることで、自身の目指すキャリアがはっきり見えてきます。企業が示すキャリアパスが自分の希望や思いと合致しているかを確認し、より具体的なキャリアプランを立てていきましょう。

■担当者が志望した理由や経緯・就活に関する質問

志望先を検討中の場合は、インターンシップを担当する社員がその企業を志望した理由・経緯が参考になります。入社した決め手や就活の軸などを質問し、自分が志望先を決める際の判断材料としましょう。

■福利厚生や会社制度に関する質問

福利厚生や会社制度について質問することで、企業が社員をどのようにサポートしているかを知ることができます。ただし具体的な数字や内容を聞くのではなく、制度の特徴や活用事例を聞くとよいでしょう。

インターンシップで質問する際に注意すべき点について

■避けるべき質問に注意する

事前に調べてわかることや答えにくい質問は避けましょう。簡単に調べられる内容を聞くと、相手の時間を無駄にしてしまいます。事前にリサーチを行い、深く知りたいことや具体的な疑問に絞って質問することが重要です。ただし、プライベートに踏み込みすぎる質問は控えましょう。

また、待遇面に関する質問は聞き方に注意が必要です。特に給与や休暇の日数など、具体的な数字を聞くのは控えましょう。それだけを知りたいように伝わり、印象がよくないためです。インターンシップの目的は職場や仕事の理解を深めること。業務内容や企業文化などを中心に質問するのが望ましいです。

■質問する相手の状況をよく観察して質問する

質問をする際には、相手の状況をよく観察することが重要です。相手が忙しそうであれば、質問のタイミングをずらす配慮をしましょう。また、相手の役職や専門分野を考慮して、質問内容が適切かを考えてから質問することが大切です。

■参加者が複数人いる場合は質問時間や数に注意する

参加者が複数いる場合は、他の参加者が質問する時間がなくならないように配慮が必要です。自分ばかり発言すると印象が悪くなる可能性があります。質問は1回につき1つを基本とし、簡潔に伝えることを意識しましょう。

どうしても複数回質問したい場合は、「重ねての質問で恐縮ではございますが」など一言添えると、周囲への気配りが伝わります。

■メモを取る

質問の際は、忘れずにメモを取りましょう。相手が話している最中にメモを取るのは失礼な行動と感じるかもしれませんが、重要な話の際はメモを取ることが基本的なビジネスマナーです。入社後も適切にメモを取りながら働いてくれる学生だと、好印象を抱いてもらえるでしょう。

まとめ

本記事ではインターンシップの質問例や、質問のタイミング、注意点等を紹介しました。インターンシップは企業ホームページや会社案内等からは読み取れない、リアルな情報を得られる絶好の機会です。実際に働いている社員から話を聞けるチャンスを活かして、疑問に感じている点を積極的に質問してみましょう。

そのためには、事前に業界・企業の情報や動向を研究しておくことが大切です。また自分がその企業で実際に仕事を担う視点をもって臨みましょう。自身のキャリアプランや求めるやりがいなどが見えてくれば、インターンシップへの参加はもちろん、就活への意欲も増してくるものです。

そして、皆さんが有意義にインターンシップを活用していくことは、ホストとして受入れ準備を重ねて、皆さんを迎える企業担当者がもっとも望んでいることなのです。

総合資格ナビは、インターンシップに臨む皆様の成功を応援しています!

 

(本記事は、総合資格naviライター kouju64が構成しました。)