【建設学生団体・紹介】広島工業大学建築・環境系学科同窓会学生部会「匠会」

半世紀を超える歴史がある同窓会の学生部会「匠会」は在学生と卒業生をつなぎ、世代を越えた交流を促進する!

広島工業大学 建築・環境系学科同窓会「五三会」は、2025年度に61期生を迎え、卒業生は57期で12,000人に達し、先輩方は全国また世界にまで広がり、社会の各分野で活躍しています。

五三会の活動は、同窓生の親睦という同窓会本来の活動に加え、学び舎の時から学業や就職活動等を支えるため、学生部会を組織して活動しているのが大きな特徴です!

後輩たちが学ぶ、広島工業大学環境学部建築デザイン学科では、入学時の「新入生ガイダンス」で同窓会の案内を行い、学生部会「匠会」へ入会促進を行い、会費納入により、在学中は「匠会会員」として活動し、卒業をもって「五三会正会員(終身)」となります。2025年度に入学した61期生は全員が入会し、同様に4年生までの全学年・在学生が「匠会会員」となっています。

五三会は、毎年、在学生を支援する行事の開催をはじめ、五三会のネットワークを活用したインターンシップの受け入れや、社会で活躍しているOB・OGを大学講師として仲介するなど、建築デザイン学科のキャリア教育を強力にバックアップしています。

在学生「匠会会員」はこれら支援行事に参加することで、将来に役立つ有意義な体験をすることができていますが、それら全てを学生が主役となって盛り上げるべく「匠会役員」が活躍しています!本記事では、その活動の全容をご紹介します。

匠会のすごいところ!アピールポイントやメリットなど

2025年度会長を務める広島工業大学環境学部建築デザイン学科4年 石井沙也加さんに、「匠会」の「すごいところ」を3つ挙げていただきました。

・Point1:学生と卒業生をつなぎ、世代を越えた交流の促進

・Point2:学生主体で企画・運営を経験することができる

・Point3:学年の縦・横の繋がりを増やすきっかけの場づくり

「匠会役員」は、会則により「会長・副会長・会計担当・会計監査・書記・庶務」を学生会員から募り、総会で選任されることになっています。役員任期は一年間ですが、再任は可能で、歴代役員も年度で役割を交代しながら、複数年を担うことが多いそうです。現会長、石井沙也加さんは、3年生の春から役員になり、2年目となる4年生の春、会長に就任しました。

「匠会新役員の勧誘」は、1年生から3年生が参加する行事の際に、説明時間を設定して適宜実施しています。写真は説明実施の様子を撮影したものです。

石井さんが匠会役員となった動機は、2年生で行事に楽しく参加していた際に、先輩方から「一緒に盛り上げませんか?興味がある人は歓迎します!」と声をかけられ、同級生で副会長の松本美咲さん、会計の小田成菜さん、書記の髙田莉緒さん等と意気投合して、「楽しそう。企画や運営に参加してみよう」と手を挙げ、直接、先輩役員の皆さんから、年間を通して活動する役割や、やりがいなど、詳しく話を聞いたのが始まりだったそうです。

匠会役員となった4人は、3年生の時は庶務として活動しながら、先輩役員から行事準備や、各自の役割など引継ぎを受け、4年春からそれぞれが現在の役割に就任しています。またこの時、4年生の井上拓海くんが会計監査として匠会役員に加わりました。

会長、石井さんによると役員として活動するメリットは、「行事の企画打合せや運営を通して、役員同士の関係が密になり、顧問を務める学科長(鈴木浩史教授)や五三会 尾立道泰会長、相談役教員、イベントに関わっていただける非常勤講師(OB・五三会会員)などから、直接助言や指導をいただける機会が多く、普段から気軽に話しかけられるくらい距離が近くなることです。行事当日は忙しく、スケジュール通りに運営できるように気遣いをすることもありますが、無事やり遂げた際に、満足感を分かち合ったり、ゲストとして招いた建築家や五三会OB・OGなどに声をかけて頂けたりすることが、やりがいに繫がっています。何よりも行事に参加する学生の反応に手応えを感じます」とのことでした。

4年生が主要な役員として活躍し、学部卒業までが任期となりますが、「インターンシップや就活で活動をPRでき、得られた体験が役に立っていることを痛感しています。学事に沿って行事があるので、授業や就活との両立も問題なく、後輩たちに安心して後任をお任せしたいと思っています。」ということでした。

興味をもった匠会会員(特に1.2年生)は、ぜひ気軽に話を聞きに行きましょう!

匠会の主な活動

匠会役員は、建築デザイン学科を学生の手で盛り上げるため、学内・学外を問わず、色々な行事の企画・運営を行っています。入学から卒業まで、さらに卒業後も学生の生活が充実したものになるように明るく、親しみやすく活動しています!

■定例会:学内で月に一度の定例会議や企画を実施しています。

4月は五三会の総会に出席して、新役員としてのご挨拶や活動報告を行います。

■年間スケジュール(2025年度の例)

匠会の活動紹介

【1】新入生オリエンテーションゼミナール 4月

2025年度「新入生オリエンテーションゼミナール(通称オリゼミ)」は、入学式の翌週、2日間に渡って開催されました。新1年生を対象とした学外授業として実施されるもので、建築デザイン学科1年生は全員参加です。匠会からは役員とチューターとして協力する4年生が総勢24名が参加して、見学会のサポートや、懇親を目的としたレクリエーションの運営などを担当しました。

建築デザイン学科では、1年前期「デザインスキル」授業で木製ベンチを制作します。ベンチは1班10名によるグループワークで制作し、完成したベンチは、オリゼミで見学した施設に寄贈して実際に使っていただきます。

オリゼミで制作グループが発表され、見学活動やレクリエーションなどをグループ単位で行い、その場で関係を深めて仲良くなってもらうことを狙いとしています。

オリゼミの日程やスケジュールなどをご紹介します。

■日時:2025年4月7日(月)・8日(火)

■参加人数:1年生137名、教員17名、匠会24名(合計:178名)

■1日目 レクリエーション実施

1日目は匠会がレクリエーションを運営しました。新入生同士や先輩との交流につながり、アイスブレイクやチーム対抗共通点探しゲームなどで盛り上がりました。

新1年生には「楽しかった」「友達ができた」と好評でした。参加した匠会役員も今年度初の行事を運営することでチームワークを深めることができました。

■1日目 1.2号車:三次エリア / 3.4号車:北広島エリア

1年生は4台のバスで施設見学に向かいました。1.2号車は三次エリア、3.4号車は北広島エリアと行き先が異なり、匠会役員やチューターの4年生も二手に分かれて分乗し同行しました。

「三次エリア」

三次ワイナリー、トレッタみよし、みよし森ポッケ、三次もののけミュージアム、歴みち石畳通りを見学しました。馬洗川沿いでは、昨年度1年生が制作したベンチの説明を受けました。実際に使用されている様子を見ることで、自分たちのベンチ制作にも役立てることができました。

「北広島エリア」

北広島町役場、まちづくりセンター、芸北民俗芸能保存伝承館、戦国の庭歴史館・吉川元春館跡歴史公園を見学しました。午後からは実際に制作したベンチを設置していただく、旧南方小学校へ行きました。ベンチをどこに置くのか、どのような人が使うのかなどを、校舎を歩き、イメージをふくらませながら見学しました。

■2日目 全号車が廿日市エリアへ

もみの木森林公園で間伐体験をしました。体験してみると力が必要で、新入生は苦労していましたが、協力して役割分担を行い、木を切る大変さを実感しました。

中本造林株式会社の製造所で、丸太がさまざまな形に加工される様子を見学しました。1年生は、大きな機械や職人の技術に興味を持ち、杉焼や板材についても活発に質問し、積極的に学びました。

【2】バーチカル・ミッドレビュー 5月

バーチカル・ミッドレビューは、学年を横断して建築作品を共有し、議論を深める場として通常授業とは別日に、匠会の運営で開催されています。

■日時:5月31日(土)13:15-16:50

■場所:広島工業大学三宅の森Nexus21 905

■発表者:2年生代表9名、3年生代表5名、合計14名

■ゲストクリティーク:2年生ならびに3年生の非常勤講師

■聴講参加:1年生、2年生、3年生(約300名)・教員17名

■当日スケジュール:

13:15 全員集合・開始

13:15-13:22 開会あいさつ、講師紹介

13:22-15:04 2年生発表

15:04-15:19 休憩

15:19-16:44 3年生発表

16:44-16:50 クロージング

17:10- 懇親会

発表の様子

2年生は最終提出、3年生は中間提出で予め選抜された優秀作品の発表をしました。

発表者は設計のコンセプトや作品に対する思いを、模型や図面を使って説明しました。会場で多くの学生が参加し、熱心にプレゼンを聞いていました。教員との質疑応答では具体的な指摘や提案があり、発表者と聴講者双方に有益な学びが得られました。

特に1年生は設計実習もまだ回数が少なく、実際に設計プレゼンを見聞きするのは初めての経験となりました。

懇親会の様子

発表会後に、五三会・匠会の準備で、教員・学生を交えた懇親会が行われました。

学生同士や教員、非常勤講師との交流が終始和やかに行われました。模型を囲んで話したり、講師から設計実務の話を聞いたりと、講評会とは異なる学びや刺激を得ることができました。

【3】チャレンジアップセミナー 7月

建築デザイン学科では、毎年、夏季休暇前に「チャレンジアップセミナー」を開催しています。当セミナーは学科の卒業生を講師として招聘し、建築関連業界ならびに職務内容について、講演いただくことを趣旨としています。セミナーは三宅の森Nexus21デネブホールにて開催され、学科所属の1年から3年の学生が受講可能です。

毎年、4業界から講師を招き、それぞれ異なる分野について講演を実施するため、3年間継続して参加することで、12業界の情報を学ぶ機会となります。

講師派遣など講演実施は、五三会の協力により、匠会は運営を担います。

2025年度チャレンジアップセミナーは、7月18日(金)に下記4名の講師による講演会と交流会を実施しました。

■行政(営繕)

佐藤 孝志(さとう たかし)様 2002年卒業

広島県 土木建築局営繕課 新病院整備グループ主査

■住宅(設計)

田村 ことば(たむら ことば)様 2018年卒業

ドヒハウス株式会社 設計部

■不動産・デベロッパー(開発)

藤 孝紘(ふじ たかひろ)様 2019年卒業

広島電鉄株式会社 不動産事業本部不動産営業部開発課

■建築設計事務所(設計)

中川 祐輔(なかがわ ゆうすけ)様 2021年卒業

株式会社K構造研究所

参加者からは、「建築分野で知らないことが多いと実感できた」「就職先の選択肢が広がった」「業務以外にも社会人として必要なことを学べた」などの感想がありました。就職活動を始める学生にとって、業種選びの参考になりました。

【3】建築見学会 9月

匠会では、毎年、夏季休暇中に「建築見学会」を行っています。例年はバスを利用して、中国地方を中心に出向いており、2024年度は山口県の建築見学を実施しました。2025年度は5年に一度の万博が日本で開催される貴重な機会を活かし、建築をはじめ幅広い知見を得るため、2025年9月4日、「EXPO2025大阪・関西万博」に行ってまいりました!

万博ということでバス利用できず、費用も例年より多く必要となるため、一定の募集期間を設けて参加者を募り、会場までの旅費、入場料など費用の一部を五三会・匠会が助成する形式をとりました。

■当日のスケジュール

10:50  会場東ゲート前集合

11:00~ 入場

12:00~ 集合写真撮影

12:30~ 大屋根リング、パビリオン見学

17:00頃 各自解散

■参加人数

1年生:3名

2年生:4名

3年生:4名

4年生:11名

大学院生:1名

【教員】4名

計27名

酷暑を覚悟して臨んだ「大阪・関西万博」でしたが、当日は台風15号が接近している影響で天気は下り坂で、会場は小雨混じりとなりました。

入場予約の都合や現地の混雑があり、限られた時間では、すべてのパビリオンを制覇することまではできませんでしたが、現地では建築や空間構成に関する学びだけでなく、各国が発信する最新技術や流行、そして伝統文化に触れることができ、大変有意義な体験となりました。

大屋根リングは、藤本壮介氏が携わった「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表した建築で大阪・関西万博のシンボルとなっています。

神社仏閣に使用されていた伝統的な貫接合と現代の工法を目の当たりにし、その融合を体験することが出来ました。大屋根リングは「最大の木造建築」としてギネス世界記録に登録されており、実際に近づくとその規模と迫力に圧倒されました。大屋根の上と下で人々が交わす立体的なコミュニケーションなども堪能することができました。

匠会では、今回の経験を活かし、今後もより充実した学びの場となる見学会を目指し運営をしていきたいと話し合いました。

【4】五三会建築設計競技  9月告知開始・10月末締切・11月~12月公開審査会

五三会では、毎年10月~12月に建築を学ぶ学生の個人、グループを対象に、「五三会建築設計競技」を実施しています。この学生設計コンペは2025年度が第52回目となる永い歴史を持ち、全国でも学生コンペの先駆けとなるもので、また全国的にも珍しい大学同窓会が主催するコンペとして認知されてきました。

本設計競技は、同窓会が後輩の指導育成を目的として、広島工業大学の学生に限らず、広く門戸を開き、他大学の学生と切磋琢磨して、競い合うことで、後輩たちがより成長することを願い、毎年開催されてきた設計コンペなのです。

主要企画や開催告知は五三会担当委員が行いますが、匠会は開催告知後から、審査会の準備や当日の運営、懇親会の手配と運営などに携わっています。

もちろん匠会会員も設計競技に作品応募をしており、一次審査を通過すれば、公開審査会でプレゼンテーションや質疑応答に対応します。

エントリー作品は、個人応募もありますが、3名から4名ほどのグループ作品も多く、匠会では「3年生+2年生+1年生」のように学年混成チームによるチャレンジを心がけています。

それぞれの学生が実り多い体験を実践できる「身近な登竜門」を、五三会の先輩方に毎年準備していただけることを、心より感謝しています。

2025年度、「第52回五三会建築設計競技」は下記の通り開催予定です。

■第52回五三会建築設計競技 「豪華な家」

1.応募資格

中国地方5県(広島県、岡山県、山口県、鳥取県、島根県)において建築を学ぶすべての学生。個人・グループどちらでも応募可。グループの場合は全員が応募資格を満たす必要があります。

2.提出物・提出方法

タイトル、コンセプト、平面図、立面図、断面図、パース、ダイアグラム等、設計意図を表現したものをA2サイズ(420mm×594mm)にまとめ、専用応募フォームより必要事項とともにPDFデータ(10M以内)を送信すること。

3.作品提出締切

2025年10月31日(金) 17:00

4.入選賞金:300,000円(総額) ※入賞賞金の配分は審査員が当日決定します!

5.審査員

山下 貴成(建築家・SYnK(Studio Yamashita & Kang) 共同主宰)

YoungAh Kang(建築家・SYnK(Studio Yamashita & Kang) 共同主宰)

6.1次審査通過者の発表

通過者には、作品提出期限より概ね10日以内に個別に通知します。

7.審査方法

1次審査通過者(8名程度)の中から、公開審査会場でのプレゼンテーション、質疑応答を経て決定します。

※詳細については、1次審査通過者に対して個別に通知すると共に、ホームページにて掲載いたします。

8.公開審査・表彰式・講演

2025年11月29日(土)公開審査13:30~ / 表彰式16:00~

オルタナティブスペース・コア

広島市中区基町19-2-448 基町ショッピングセンター内

※その他詳細は「公式ホームページ」をご確認ください。

※2024年度「第51回五三会建築設計競技」の取材レポートが総合資格ナビに掲載されていますので、ぜひ「こちら」をご覧ください。

※毎年、五三会建築設計競技 終了後に、五三会と総合資格(出版局)により、「作品集」が製作されています。作品集は出展学生や匠会会員(在校生・新入学生)に配布されます。また作品集の表紙デザインは、匠会が「表紙デザインコンテスト」を学内実施し、応募作品から選ばれた優秀デザインを採用しています。

【5】工大祭・建築デザイン学科展示 11月初め

広島工業大学では、毎年11月初旬に「工大祭」を開催しています。大学祭に多数が来場されるこの機会に、「匠会」の企画運営により、建築デザイン学科から展示会に出展しました。

この「建築デザイン学科展」は、各研究室の研究内容や日頃の成果を展示し、会場に来ていただいた一般の方や学生、これからゼミ配属となる本学科の学生に、活動内容を紹介することを目的としています。2024年度は7研究室が参加しました。

2024年度は4月にリニューアルオープンしたNexus 21 4階のラウンジを使用して開催したことで、例年に比べ1日のみの開催となったにも関わらず約500名と、多くの方に来場していただけました。

7研究室の個性あふれる作品展示に来場された方々はとても興味を示されているように見受けられました。

協力学生メンバーから、来場者アンケートの協力を積極的に呼びかけて貰えたことにより、学科展の印象を伺えたことも大きな収穫となりました。また、当日受付を複数の研究室から対応協力いただけたため、スムーズに運営を進めることが出来ました。

2024年度学科展での成功点や反省点を活かし、次回学科展や今後の匠会のイベント運営に活かしていきます。

2025年度「第63回工大祭」は、2025年11月1日(土)、2日(日)に開催予定です。

「建築デザイン学科展」は昨年度以上に多くの研究室展示を行う予定です。興味を持った方は、ぜひ会場にお越しください。匠会役員と研究室メンバーがお待ちしています!

【6】建築デザイン講演会 11月

建築デザイン学科1年生から3年生までを対象に、三宅の森Nexus21デネブホールで「建築デザイン講演会」を開催しています。建築デザイン講演会は、建築デザイン学科主催で、様々な分野で活躍されている建築家を招聘して、講演していただく行事です。

2024年度は11月8日(金)に開催し、20年以上英国の設計事務所で住宅からマスタープランニングまでを手掛け、現在は東京や京都で再開発プロジェクトに携わっている建築家、南雲要輔氏(the Power of Design)にご講演頂きました。

当日は教員10名と、1年生110名、2年生101名、3年生86名、4年生:10名の計307名の学生が参加しました。

多くの建築作品やプロジェクトに携わっている建築家から、実務的な視点を含めた設計者としてのご講話をいただくことができ、構想からディテールに至るまで学内ではなかなか聞くことのできない貴重なお話が聞ける絶好の機会となりました。

2025年度も11月に「建築デザイン講演会」を開催予定です。建築家への登壇依頼などは担当教員に進めていただき、匠会役員は当日の司会進行や交流会準備など、運営全般を担います。

【7】卒業研究最終発表会 1月下旬

建築デザイン学科では、毎年1月下旬に、卒業研究(論文・設計作品)の最終発表会を行います。2025年度は、2026年1月23日(金)に開催が決定していますが、私たち匠会役員4年生も、各自がこの日を本番として、それまでに卒業研究を完遂させるべく懸命に取り組んでいるところです。

広島工業大学で学び過ごした日々の集大成となる発表会で、悔いのない研究発表ができるように精一杯頑張ります!

卒業設計は外部から審査員を招いて、「卒業設計公開審査」も開催しています。

【8】広島平和祈念卒業設計展 2月~3月

広島平和祈念卒業設計展、通称「ヒロソツ」は広島の建築系大学が共催する卒業設計展で、広島を中心に中国地方の大学、高専、専門学校が作品を出展する合同卒業設計展です。2024年度は、旧日本銀行広島支店に作品展示を行い、公開審査会は総合資格学院 広島校で開催しました。展示会場には145作品が並び、広島工業大学からは建築デザイン学科と工学部建築工学科から作品を出展しました。

匠会は広島工業大学を代表して、年間を通して卒業設計展実行委員として大会の準備・運営に参加する他、4年生は出展者として模型の運搬、会場展示を行い、一次審査選出者は公開審査会で発表を行います。他のメンバーはこれを支え、審査会を聴講して、記録として残していくことで関わりをもっています。

「広島平和祈念卒業設計展2025」は2月28日に公開審査会が行われ、午前中に1次審査、午後から公開2次審査が行われ、上位12名の学生(うち広島工大生6名)によるプレゼンテーションが行われました。

本選では最終的に広島工大生5名が優秀賞、審査員特別賞を受賞しました!この栄誉は広島工業大学のホームページでNEWSとして取り上げられました。よろしければぜひ「こちら」をご覧ください。

匠会としては、他大学の学生たちと共に大会運営を担いながら、次第に関係が深まり、また卒業設計でお互いに競い合えることが大きな刺激となっています。大学の枠を超えた交流や学びにつながる卒業設計展に参加できることは、生涯の思いでになることでしょう!

現在、「広島平和祈念卒業設計展2026」に向けて、匠会や他大学学生による実行委員会が準備進行中ですので、乞うご期待ください!

【9】卒業謝恩会 3月中旬

匠会による年度最後の催しは「卒業謝恩会」です!

学内開催される、「卒業証書・学位記授与式」に続いて、当日、外部会場で「卒業謝恩会」を開催し、お世話になった恩師の先生方へ感謝の気持ちを伝え、匠会役員4年生も学友たちと一緒に卒業していきます!

現匠会役員メンバーは、昨年度先輩方をお見送りしましたが、数カ月後には卒業謝恩会を主催し、学友たちと大いに盛り上がりたいと思います!そのためにも、後数カ月間、卒業研究を頑張ります!

同時に、来年度へ向けて、在学生から新たな「匠会役員」を募っていきたいと思います。多くの企画・行事に主体的に関われることが、必ず有意義な大学生活につながります!五三会の諸先輩方や、広島工業大学の先生方、ゲスト建築家など、皆様から、多くの学びを得ることのできる体験に興味がある方はぜひ気軽に声をかけてください!

匠会メンバー構成(2025年度)

匠会は建築デザイン学科全員(B1~M2まで約480人)が入会していますが、活動を進めていく本年度役員の人数を紹介しています。

・合計人数:9人(男性:1人、女性:8人)

・学年人数:4年5人、3年2人、2年2人、1年0人(2025年9月現在)

広島工業大学 建築・環境系同窓会学生部会「匠会」

代表(2025年度)

広島工業大学 環境学部 建築デザイン学科4年 石井沙也加

代表メールアドレス : cp22016(a)cc.it-hiroshima.ac.jp

迷惑メール対策で@を(a)に変えています。連絡する際は修正をお願いします。

各種URL

・公式ホームページ : https://www.itsumikai.jp/takumikai/#gsc.tab=0

※本記事に掲載した図版、写真は「匠会」提供によるものです。

 

(本記事は、総合資格naviライター kouju64がインタビュー取材を行い、記事構成しました。)