
旭化成ホームズが国内大手初となる、生涯CO2収支ゼロ目指す戸建て住宅を発売【住宅業界NEWS】
旭化成ホームズは、生涯CO2収支ゼロを目指した戸建住宅「earth-tect(アーステクト)」の販売を始めました。自社の再生可能エネルギーや環境価値を活用しており、このような住宅は国内大手ハウスメーカーでは初めてです。
新商品「earth-tect」の特徴と概要
Ⅰ.建設から廃棄にいたるライフサイクルにおけるCO2排出量を60年で収支ゼロにすることを目指す
earth-tectは、建物の建設から運用、改修、解体(廃棄)までの累積CO2排出量を算出し、60年で収支ゼロにすることを目指します。
エンボディドカーボンについては、旭化成ホームズが顧客の住宅の屋根を借りて太陽光発電設備を設置し、その環境価値(非化石証書)を充当しています。オペレーショナルカーボンに関しては、実質再生可能エネルギー電力を通常の電力価格と同額で20年間供給することで削減しています。
Ⅱ.HEBEL HAUS由来の再エネ電力並びに環境価値(非化石証書)を活用
活用する再生可能エネルギー電力として、再エネ電力や環境価値(非化石証書)は、HEBEL HAUSで卒FITを迎えた顧客から、旭化成グループの入居者向け電力サービス「ヘーベル電気」を通じて買い取ったものを利用します。
将来的に「earth-tect」は、再エネ電力循環システムにおいて再エネ電力を供給する側となり、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献します。
Ⅲ.高い建物性能でCO2削減効果をさらに向上
「earth-tect」は、外壁材「ALCコンクリート・へーベル」と断熱材「ネオマフォーム」による二重の断熱構造および窓断熱仕様などによる高い断熱性能を新築時から長期にわたって維持します。これにより日々のエネルギーを節約し、さらに昼間の太陽光発電の余剰電力を使ってお湯を沸かす「おひさまエコキュートなど」により省エネをサポートします。
また太陽光発電に加えて大型蓄電池を設置することで、発電が期待できる日中だけでなく、夕方以降の消費電力を抑えます。耐久型断熱や省エネ・創エネ・蓄エネによって、エネルギーの自家消費率を高め、CO2を削減します。
Ⅳ.CO2削減効果を邸別に見える化し、お客様と共に環境貢献
旭化成ホームズ独自のアプリケーションである「EcoゾウさんClub+」 内の「earth-tect」専用ページにおいてCO2削減効果を邸別に算出し見える化することで、お客様がCO2削減効果を実感できます。
この効果を活かして、お客様が環境に配慮した暮らしについて積極的に考えることを促していきます。
Ⅴ.重鉄の耐久性や快適性と環境価値を両立させた住宅
「earth-tect」は2種類の重鉄構造による高い耐震性と耐久性、快適性を兼ね備えた強靭な躯体構造によって安全・安心な住宅を実現します。
HEBEL HAUSは災害に強い家を目指し、「トータルレジリエンス(総合防災力)」を重視して住まいづくりに取り組んでいます。
60年無料点検やロングライフ保証などのサポートも充実しており、「earth-tect」は60年で住宅のCO2収支ゼロを目指す環境性能も備えています。
総合防災力と高い環境性能によって、お客様の長く豊かな暮らしを両立します。
旭化成ホームズでは、2025年9月5日から「earth-tect」を発売開始し、販売地域は、関東、東海、関西、山陽の一部と九州北部として、年間200棟を販売する目標としています。
旭化成ホームズは、脱炭素への取組として、2019年にRE100へ加盟し、2023年には目標を達成。2025年からは戸建全商品に断熱等級6を標準化して、住宅のZEH化、創エネ・蓄エネ設備設置、卒FIT電力買い取りなどで脱炭素社会を推進してきました。
建物のライフサイクル全体でCO2収支ゼロを目指す新商品、「earth-tect(アーステクト)」開発と販売開始により、今後も、お客様とともに脱炭素社会の実現に貢献する商品・サービスの提供を目指していく方針です。
(本記事は、総合資格naviライター kouju64が構成しました。)