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グループディスカッションを勝ち抜くために知っておくべき、とっておきのポイント
近年、建設系新卒採用で売り手市場が続いてきたことや、WEB面接が幅広く導入されたことで、「グループディスカッション(以下GD)」は以前より少なくなったと言われています。
その分、就活生の皆さんは経験値が乏しくなっているのも事実だと思いますが、人物本位の採用に力を入れる企業に再びGD実施例があり、また採用選考だけではなく、インターンシップや内定者研修などで、GDが実施されたと聞くことが多くなりました。
筆者は今回、WEBとYouTubeで検索してみましたが、世に溢れる「GD攻略法」の多いこと!情報過多で迷ってしまうのではないかと心配になるくらいです。
そんな中で、本記事では筆者なりに「ここを押さえておくべき」と感じた、とっておきのポイントを皆さんに伝授したいと思います。
GDを実施する目的は「社会性」を見るため
GDでは「仕事ができる」人か、どうかを見られています。仕事はチームで行うものです。そのチームは同僚・先輩・上司から、次第に他部署や協力会社、職人等との連携。そして顧客との折衝へ発展していきます。そこで最初に「チームの一員として」働く力が見られています。
グループメンバーは目的を共有する仲間であり、敵ではない
チームとして意見をまとめて、成果にしていくため、メンバーを必要以上にライバル視するのは厳禁。勘違いしがちなのが、同じグループで生き残りをかけた戦いをしてしまうこと。他の人の意見を尊重しつつ、テーマに沿った話を全員でまとめていくことが重要です。
但し、合否は個人の様子をみて個別に決めていくので、話し合いがうまくいったからといって必ずしも全員が合格するわけではありません。
役職につくことは必ずしも必要がない!
グループで「司会・書記・タイムキーパー・発表者」など役割を決めていくことになりますが、就活本で「積極性を示すため手を挙げて役割を引き受けよう」とよくありますが、指名されたり、適当に選任されたりすることの方が多く、特に立候補する必要はありません。
もちろん役割を得た場合は、相応しい対応が求められ、できなければマイナスとなります。また役割が負担となって「積極的に発言できていない」ことは非常にまずいです。
理想をいえば、自由に明るく発言できたり、メンバーをサポートしたりするような言動を心がけられると、非常に印象がよいものです。自分は司会ではないからと傍観者のように消極的にふるまうことや、書記に徹するから発言は控えますというのは厳しい評価となります。どのような役割を得ても自然体で臨めればよいと思います。
むしろあなた自身がチーム全体に関わり、メンバー全員のフォロワーであると心得ましょう!
時間配分や議論の終着点は確実に全員で把握すること
司会任せではなく、最初に時間配分を決めて徹底共有することが重要です。総時間50分の時間配分は、下記を参考に決定するとよいと思います。
●総時間:50分
●前提(課題・議論内容)の確認:5分 (全体の1割)
●意見抽出:15分 (同 3割)
●意見をもとに議論:20分 (同 4割)
●まとめ(発表準備):10分 (同 2割)
課題を議論する目的や終着点(まとめる内容)は前提として確認しておく必要があります。また時間配分はメンバー全員が把握して、議論がそれていく場合や、時間延長しそうなときは相互に注意できるようにします。
GDを勝ち抜くために知っておくべき、採用側の「評価基準」
GDに同席や巡回で確認している採用担当者は、参加者を客観的に評価できるよう「評価基準」に基づいて採点を行っています。その内容は企業によって、それぞれ独自に設けられていますが、一例として5段階評価で評価軸を示している下記を参考に、「自分がどう評価されるか」事前に知っておくことが、GDで好感が得られる発言や行動、態度を示せることにつながります。
※ヒアリングを基に例として作成したもので、企業で使用されている現物ではありません。
また「協調性」を判定する項目として下記のようなチェックをしている例もあります。
●メンバーと自発的に挨拶を交わしているか。
●発表時に資料から目を離さないようなことはないか。
●他人の発言中に自分の発言を被せることはないか。
●うなずき、相槌、アイコンタクトを適時入れているか。
●笑顔で話しかけているか。
●他人の意見をメモしているか。
●対立する意見を取り入れる姿勢はあるか。
●参加意欲が低そうな学生を積極的に誘導しているか。
●自分の意見に固執せず客観的な視点を意識しているか。
GDの評価は、「採用選考」を目的としてはいますが、同じようなグループワークが、内定者研修や新入社員研修で多く実施されているのは、社会人に必要なマナーや協調性、傾聴力(人の話を聴く力)、リーダーシップが備わっているか、試されて、その後の指導に活用する目的であるともいえますね。
ベテラン社会人ともなれば、マナーや協調性などを、直接教育指導される機会は減りますが、社内の考課制度では、ずっと「評価基準」になっています。
学生の皆さんは、これからは研究室の教員、先輩、同期、後輩などと議論する機会が増えていくと思いますし、研究テーマによっては、学外の方とお話しする機会があると思われます。GDで勝つためだけではなく、日頃から誰とでも円滑にコミュニケーションを深められるように習得していきましょう!
(この記事は、総合資格naviライター、kouju64が構成しました)
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