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注目の新資格「BIM/CIM管理技士」の実像に迫る!【建設業の資格】

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「BIM/CIM管理技士」は、2024年に公益財団法人日本建設情報技術センター(JCITC)が新設した土木分野のBIM/CIM活用業務を適正に実施する資格です。

i-Construction2.0のデータ連携強化に伴い注目され、2025年2月より国土交通省の登録資格として認定が開始されました。その後、建設コンサルタントや建設会社などで需要が急増しています。

本記事では、「BIM/CIM管理技士」資格の特徴や取得するメリット、資格試験概要、将来性など今後の展望について解説します。

BIM/CIM管理技士資格とは

1.BIM/CIMが導入された背景

「BIM(Building Information Modeling)/CIM(Construction Information Modeling)」とは、建設工事の計画・調査・設計段階から3次元モデルを導入し、建設の工程をスムーズ化する仕組みのことです。

BIM/CIMを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階においても3次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図ることができます。

最新のICTを活用して、建設生産システムの計画、調査、設計、施工、管理の各段階において情報を共有することにより、効率的で質の高い建設生産・管理システムを構築します。

BIM/CIM導入により、各段階の情報共有が進み、ミスや手戻りの大幅な減少や単純作業の軽減、工程短縮等、建設現場で安全性向上や効率化、コスト削減などの効果が上がり、竣工後もインフラ整備や維持管理に役立ちます。

建設業界に従事する人のモチベーションアップや充実感など、心の豊かさの向上につながることも期待されています。

2.「BIM/CIM管理技士」資格とは?

2024年に創設された民間資格「BIM/CIM管理技士」は、(公財)日本建設情報技術センター(JCITC)が資格試験を実施する、BIM/CIM活用業務の監理・技術処理・成果照査を行う専門資格です。

2023年4月から、国土交通省直轄の土木業務・工事でBIM/CIMの原則適用が始まりました。2024年度以降は適用範囲の拡大とデータ連携の自動化・標準化が進められており、2026年4月からは建築確認申請でも、BIMデータより出力された図面を審査対象とする「BIM図面審査」が開始されます。

このような流れを受けて、BIM/CIM管理技士は、2025年2月に国土交通省の登録資格(データ管理部門)として正式認定されました。

BIM/CIM管理技士資格は、BIM/CIM 活用業務の適正な執行を監理する者、業務に関する技術上の事項を処理する者、又は業務成果の照査に当たる者に与えられる資格であり、専門的能力と技術者倫理を有する必要があるとされています。

専門的能力においては、昨今、建設産業全体の課題である「生産性向上と働き方改革」への対応力が求められます。

また、技術者倫理においては、我が国の社会の発展を念頭に置き、より良いインフラの整備・維持管理による国民生活の向上、建設業界に従事する人々のモチベーションアップ、充実感等の心の豊かさの向上のために、専門的知見及び技術者としての経験を最大限活用し、総合的見地から建設工事の計画、施工、維持管理の公共的諸問題を解決し、社会に貢献する技術者である事が求められます。

BIM/CIM管理技士が実務を遂行するにあたっては、計画、調査、設計、施工、維持管理の各段階において事業全体にわたる関係者間の情報を共有し、専門的知見および公益に資する情報を積極的に公開する能力が求められます。

BIM/CIM管理技士資格認定試験は、上記の専門的能力と技術者倫理を有することを判定するための試験となっており、BIM/CIM管理技士資格認定試験に合格し、BIM/CIM管理技士として登録を終えた方が、BIM/CIM管理技士の名称を使用できます。

BIM/CIM管理技士資格認定試験について

2025年度版のBIM/CIM管理技士資格認定試験概要を一部抜粋して掲載します。

■試験概要

2025年度版のBIM/CIM管理技士資格認定試験内容を一部抜粋して掲載します。

■試験内容

■合格基準

合格基準点は、全体の得点が概ね6割以上を標準とします。

■合格者の通知

試験元ホームページで、合格者の受験番号による公表を行うほか、合格者宛に合格通知書並びにBIM/CIM管理技士の登録に関する申請書類を送付します。

■推奨テキスト本について

試験の出題範囲に関する「推奨テキスト本」は、必要に応じて受験者自身が手配することになっています。(注:年度で内容が異なるため、新しい書籍購入を推奨)

・書籍名:2026年版 BIM/CIM概論

・購入先:㈱建設物価サービス販売部

・購入方法:オンラインショップ 建設物価BOOKStore

・価格:6,600円(消費税込) ※2026年3月下旬より発売予定

注)本頁は2025年度版をもとに掲載していますが、BIM/CIM管理技士資格認定試験は開始以来、毎年試験実施内容が変更となっていますので注意してください。

実際に受験を予定している方は、必ず試験元ホームページに掲載されている、最新の試験情報及び「受験の手引き」を確認してください。

出典:2025年度 BIM/CIM管理技士資格認定試験について((公財)日本建設情報技術センター)

BIM/CIM管理技士資格を取得するメリット

個人がBIM/CIM管理技士資格を取得するメリットについて整理しましょう。

BIM/CIM管理技士資格を取得する主なメリットは、「国土交通省の認定による信頼性の向上」と「建設DXへの対応能力の証明」にあります。

2023年度(令和5年度)以降、公共事業でBIM/CIM活用が原則義務化され、その適用が拡大してきたことで、BIM/CIM管理技士資格の重要性はさらに高まっています。

以下、取得メリットを5つ紹介していきます。

1.公式なスキルの証明となる

国土交通省が認定する民間資格として、発注者(国や自治体)に対して「BIM/CIMを適切に運用できる技術者」であることを客観的に証明することができます。

2.公共工事の受注で優位に立てる

公共事業のBIM/CIM適用業務において、管理技術者や担当技術者としての要件を満たす際の指標となります。

国土交通省では、国土交通省登録資格の保有者について、公共工事の総合評価落札方式において加点評価するなどの措置を通じて、この活用を進めています。

そのため、BIM/CIM管理技士を取得すれば、公共工事の落札において優位に立つことができ、所属する企業にとっても大きなメリットになります。

3.建設DXを牽引する力が得られる

3次元モデルを活用した設計変更への迅速な対応や、数量計算の自動化など、プロジェクト全体の生産性を向上させる専門知識が身につきます。

4.人材市場での価値が高まる

大手ゼネコン(大林組など)が資格取得支援を推進しているように、取得することで企業内での評価向上につながり、DX人材を求める建設業界への転職において強力な武器となります。

現在の建設業界では、人手不足や人件費の高騰などにより生産性の向上が重要課題となっています。BIM/CIMは業務効率化に直結するため、BIM/CIM管理技士の市場価値も大きく高まっているといえるでしょう。

5.円滑な合意形成やコミュニケーション能力の向上に結びつく

3次元モデルを用いた視覚的な説明が可能になり、施主や地域住民、他業種との合意形成が迅速化します。設計段階での干渉チェックやシミュレーションにより、施工現場でのトラブルを未然に防ぐ管理能力も向上します。

BIM/CIM管理技士資格の今後の展望

BIM/CIM管理技士資格の今後の展望は、「建設DXの加速」と「国土交通省によるBIM/CIM原則適用化」を背景に、極めて明るいものと言えます。

BIM/CIM管理技士は、従来の建設系資格とは異なり、特定の専門分野に特化しているわけではありません。建設プロジェクト全体を俯瞰できる視点を持った技術者として注目されているのです。

BIM/CIMが原則化されたことで、BIM/CIM管理技士は「実務に不可欠な専門資格」へと位置づけが急速に変化しています。従来の施工管理に加え、3次元モデルを基軸とした「技術支援型」や「維持管理フェーズ」での専門職が生まれるなど、新たなキャリア領域が開拓されているのです。

BIM/CIM管理技士資格の需要は今後も上昇していき、構造物の設計・施工はもちろん、プロジェクトマネジャーや技術営業、発注者支援業務などで幅広い活躍の場が用意されているといえるでしょう。

現在、BIM/CIM管理技術者資格認定試験の難易度は、合格率が約50〜70%とされており、実務知識と試験対策学習により十分に合格可能な水準です。当面は、多くの企業において資格取得が推奨され、受験者数は増えていくと思われます。

そこで、やがては試験の難易度が増していくことや、より上位の国家資格が創設されていく可能性があります。

建設DX時代において、ICT施工が当たり前になりつつある現在、BIM/CIMに関する知識と実務経験は、今後ますます必要とされていくでしょう。

 

(本記事は、総合資格naviライター kouju64が構成しました。)