三井住友建設が変わる!2026年10月1日から新社名は「アルソシア建設」【建設NEWS】
2026年2月16日、インフロニアHDとその連結子会社である三井住友建設が、2026年10月1日付で三井住友建設の社名変更をすることをプレスリリースで公表しました。
新社名は「アルソシア建設株式会社」に決定しており、定時株主総会における定款一部変更の決議を前提として進めていくことになります。
本記事では、社名変更の経緯や新社名の由来、変更後の展望などについて、三井住友建設のプレスリリースをもとに紹介していきます。
新社名「アルソシア建設」の由来と社名に込めた理念
新社名の「アルソシア」は、ラテン語のアルス(技術)とソシア(社会・仲間・共生)を融合させた造語であり、「多様な技術力を軸に、変化し続ける社会とともに歩んでいく」という三井住友建設の理念を象徴する命名とされます。(「」内は引用)
三井住友建設では、今後は新社名の浸透を図るプロモーション活動などを段階的に展開していきます。
三井住友建設は、2003年4月に三井建設と住友建設が合併して誕生した準大手ゼネコンですが、2025年5月に準大手ゼネコンの前田建設工業や前田道路、前田製作所、日本風力開発を傘下に持つ持ち株会社、インフロニアHDによるTOB(株式公開買い付け)が発表され、9月にTOB成立を経て、同社の完全子会社となりました。
2025年8月、インフロニアHDの株主総会において、三井住友建設の社名変更を行う方針が示されており、その後の検討を経て今回の発表となったものです。
この社名変更により、長らく続いてきた財閥系の「三井」、「住友」の名前に幕を下ろすと共に、新たなブランドイメージを構築していく方向性となり、インフロニアHD買収後の動きとして、前田建設工業や前田道路などグループ会社と業務連携の動きを活発化させ、グループ会社間でシナジーを発揮させていくようです。
インフロニアHDグループとして統合後の展望
インフロニアHD買収後の統合作業は着実に進んでおり、三井住友建設はグループ会社である前田建設工業と、出向など人材交流を開始しており、建設事業では前田建設工業とJV(共同企業体)を組んでプロジェクトに取り組み始めています。
間もなく2026年3月期を迎えるインフロニアHDでは、売上高1兆1300億円、事業利益773億円と過去最高を見込んでいます。
インフロニアHDが三井住友建設を連結子会社とする大きなメリットとして、2025年5月に掲載した前記事でも、土木事業売上高で大手ゼネコン4社グループに対抗できることを紹介していました。
その時点では、大成建設グループ(大成建設、大成ロテック、ピーエス・コンストラクション)に次ぐ、業界2位となる予定としていましたが、その後、大成建設が海洋土木(マリコン)大手の東洋建設を買収したことや、鹿島グループの2025年度土木事業が、国内の豊富なインフラ需要により、売上・利益ともに大幅な増加を記録しており、現状は日経クロステックの算定では、前田建設工業、前田道路、三井住友建設の土木売上高を合算すると4597億円となり、大成建設グループ、鹿島グループに次ぐ、業界3位に位置づけられます。(下表)
三井住友建設はリリースにおいて、「インフロニア・ホールディングスの一員として、当社は新たな社名のもとで、確かな技術力、誠実なものづくりへの姿勢を継承し、時代の変化に強くしなやかに対応する企業へと進化してまいります。」と今後の方針を表明しました。(「」内引用)
まとめ
2025年度の建設業界は、改正建設業法の全面施行や深刻な人手不足、資材高騰を背景に、生き残りをかけた再編・M&Aが加速してきました。
インフロニアHDによる三井住友建設の完全子会社化以外にも、大成建設による東洋建設の買収や、大和ハウス工業による住友電設の買収など、大手グループによる、準大手・マリコンやサブコンのTOB(株式公開買付)による経営統合が活発化しています。
2025年度の国内建設工事の売上好調につながった、半導体工場やデータセンター需要に向けた技術・人材確保も、これら経営統合の大きな目的となっています。
2026年も建設業界再編に向けた動きは、引き続き進んでいくと予想されます。
総合資格ナビでは、建設業界再編の動きや2026年3月期決算後の各社経営指標や経営計画・方針などを今後も紹介していきますので乞うご期待ください。
出典:三井住友建設は、2026年10月1日付で社名変更することを決定(三井住友建設プレスリリース)
参考2025.5.19記事:業界再編!インフロニアHDが三井住友建設と経営統合へ【建設NEWS】
(本記事は、総合資格naviライター kouju64が構成しました。)
