ランドスケープアーキテクトとして生きる道とは?【建設業の仕事】
前回掲載した「都市計画コンサルタント」に並んで、都市計画やまちづくりを学ぶ学生や造園土木を学ぶ学生が興味をもつ仕事に、景観デザイン(ランドスケープデザイン)に関わる、ランドスケープアーキテクトがあります。
ランドスケープアーキテクトは、一般の方には聞き馴染みのない職種ですが、実は人々の生活には、とても身近で、街の外観に大きく関わりのある職種です。
本記事では、都市・まちに関わる仕事の中から「ランドスケープアーキテクト」について、その具体的な仕事内容や職場、やりがいなどについて解説していきます。
すでに関連業界や職種を目指して就活を開始している人から、都市まちづくりや景観デザインに興味があって、自分に合っているかどうか知りたい人まで、ランドスケープアーキテクトとして生きる道を探すポイントを紹介していきますのでご一読ください。
ランドスケープアーキテクトとは?
ランドスケープとは、もともと「風景」を意味する言葉です。
皆さんが毎日のように通る駅前広場や、休日に友人達と遊ぶ公園、旅行で訪れるリゾート地など、何気なく目にしている、これらの空間には、すべて「設計者」が存在します。その設計者をランドスケープアーキテクトといいます。
ランドスケープアーキテクトは、私たちの暮らしを豊かにする屋外空間をデザインする専門職です。公園や庭園、街路や広場、さらにはリゾートまで、あらゆる屋外環境を手がけ、人々が心地よく過ごせる空間を創造し形にしていくクリエイティブな仕事です。
時には自然環境の保全を重視した都市計画に関わったり、災害時の安全や避難計画を検討して公園を設計したり、ヒートアイランド現象を緩和する緑地を計画したり、社会全体に影響を与える大きなプロジェクトに携わることもあります。
歴史ある街並みや風致地区など都市の景観を守るまちづくりから、新しいまちの魅力を創造するプロジェクトなど、手掛ける事業範囲は多岐にわたります。
ランドスケープアーキテクトは、公園や庭園、商業施設の屋外空間、都市の街路など、「屋外のあらゆる空間」を対象に、美観と機能の両立を目的とした計画・設計・管理を行う専門職です。
ランドスケープアーキテクトの具体的な仕事とは?
ランドスケープアーキテクトは、自然と芸術・建物の橋渡しをする役割を担い、植物や樹木を扱うことも多い、都市・まちのデザイナーです。対象となる空間の例は次の通りです。
■対象となる空間の例
・公共・都市空間
公園、広場、河川敷、歩道、大学キャンパス、歴史的建造物の保存など
・民間・商業空間
マンションの外構(庭園)、ショッピングセンター、ゴルフ場、リゾート施設、ホテルの屋上庭園など
■ランドスケープアーキテクトの仕事の流れ
ランドスケープアーキテクトの具体的な仕事内容は、プロジェクトの初期段階から完成、その後の維持管理まで幅広いものです。
1.調査・企画
クライアントの要望をヒアリングし、建設予定地の地形、土壌、気候、歴史や周辺環境を調査します。
2.コンセプト・基本設計
空間のコンセプトを立案し、配置図やパース(完成予想図)を作成してプレゼンテーションを行います。
3.実施設計
植栽計画(樹木の種類や配置)、ハードスケープ(舗装、階段、ベンチ、照明、噴水など)の素材選定、排水・灌漑システムの設計を詳細に行い、設計図を作成します。
4.現場監理
工事が設計図書通りに進んでいるかを確認します。特に植栽の材料検査や最終的な仕上がりのチェックなど、設計意図を現場に反映させる重要な工程です。
5.運営・維持管理の提案
5年後、10年後など、経年により植物が成長していく姿を予測し、将来的なメンテナンスや空間活用についての計画も提案します。
ランドスケープアーキテクトが活躍する職場は?
ランドスケープアーキテクトの主な就職先カテゴリーと具体例を紹介します。
1.ランドスケープ専門事務所
公園、広場、庭園などの設計を扱う専門事務所です。大小規模があり、一般には知られていない事務所も多いため、代表的な社名を掲載します。
40年の歴史を有し、日本国内、海外に多数実績をもつランドスケープ設計事務所です。
大規模な公園、商業施設、レジデンスなど国内外で多くの実績を持つ国内トップクラスの事務所です。
「南池袋公園」や「馬場川通りアーバンデザインプロジェクト」など、都市再生や公共空間の活用において多くのグッドデザイン賞を受賞しています。
国内外の公園緑地やリゾート、都市開発のランドスケープ設計を幅広く手がける老舗事務所です。
東京を拠点とするランドスケープデザイン事務所で、OMO7大阪や横浜市役所、長野県立美術館など多様な風景を創り出しています。
グランフロント大阪や六本木ヒルズの外構を設計。日本を代表するランドスケープ事務所の一つとして知られ、多くのデザイナーを輩出しています。大阪に本店、東京にサテライトを設置しています。
公共空間や集合住宅のランドスケープ設計に加え、建築デザインとの連携も得意としています。大阪に本社、東京、上海に支店を設置し、近畿大学東大阪キャンパス広場などを実績としています。
★東京、大阪の有名事務所を中心に紹介しました。社名に各社ホームページをリンクしています。この他にも専門事務所はありますので、専門事務所への就職を目指す方は積極的に調べてみましょう!
海外の著名な事務所
Field Operations(フィールド・オペレーションズ)
ニューヨークの「ハイライン」など、都市インフラを公園化するプロジェクトで世界的に知られています。
Gensler(ゲンスラー)
世界最大の設計・デザイン事務所であり、都市計画やランドスケープ部門でもグローバルに展開しています。
2.組織建築設計事務所のランドスケープ部門
大規模建築プロジェクトを扱う、組織建築設計事務所にも、屋外空間を担当する部署が充実している事務所があります。
日建設計
渋谷スクランブルスクエアなどの超高層ビルや大規模都市開発に伴うランドスケープ。
三菱地所設計
都心のオフィスビルや複合施設における質の高い外構デザインを得意としています。
3.建設コンサルタント
建設コンサルタント企業の中で、公開緑地の設計等を得意とする企業があります。大手コンサルタントの関連企業では、日本工営都市空間株式会社があります。
中小企業も多くなりますが、一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会(CLA)に所属する会員企業に専業コンサルタントが多くなっています。
「ランドスケープコンサルタンツ協会ホームページ」から、各支部の会員企業をチェックしてみましょう!
ランドスケープコンサルタンツ協会は、任意団体「造園設計事務所連合」を前身とし、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)資格制度を創設しています。
4.建設業(ゼネコン・ハウスメーカー)
大手ゼネコンでは大林組などに、準大手ゼネコンではフジタなどに、開発プロジェクト全体のランドスケープ計画・設計を行う部署があります。都市開発プロジェクトを多く手掛けている建設業は造園部門をもつことが多いです。
ハウスメーカーでは、個人邸の庭や分譲地の街並みを設計する部門があります。
5.不動産デベロッパー
三井不動産、三菱地所、野村不動産など大手総合デベロッパーでは、大規模都市開発案件で、オフィスビル、商業施設、ホテルなど多岐にわたる物件周辺の景観計画やエリアマネジメントを担います。
マンションデベロッパーでは、外構(エクステリア)デザインや造園計画を通して、物件の付加価値を高めています。
6.国・地方自治体
国土交通省などでは、都市計画や自然公園法に基づく広域的なランドスケープ政策に従事する部門があり、地方自治体では、公園緑地課などが都市公園の整備や景観条例の運用、街路樹の管理などを担当しています。
7.造園・維持管理・メーカー
造園施工会社(西武造園など)では、設計に基づいた施工や維持管理を担っています。また、公園資材(遊具、ベンチ等)や照明、舗装材の製品開発や設計を担う設備・建材メーカー(コトブキ、サンポールなど)があります。
以上、幅広く関連業種を挙げましたが、それぞれ担う役割が変わります。
ランドスケープデザインを景観設計・提案として捉える場合は、ランドスケープ専門事務所や組織設計事務所、建設コンサルタントが中心になると思いますが、実際の企業における募集職種やプロジェクト実績を研究して、志望を検討していくことが必要です。
経験者が語る「ランドスケープアーキテクトの魅力とやりがい」5つの事例
ランドスケープアーキテクトとして活躍している人に、魅力ややりがいを感じる点を聞いてみました、その中から5つの事例を紹介します。
1.地域の風景を未来に残す喜び
ランドスケープアーキテクトでは、将来を見据えた計画を立て、設計した空間が長い年月をかけて成熟していく様子を見守ることに大きな喜びを感じます。
造園計画は建築と異なり、植栽が5年、10年と時間をかけて成長し、次第に変化していきます。これは、一過性の「ものづくり」ではなく、風景という「環境」を育む仕事ならではの魅力です。
歴史的な空間を再生するプロジェクトでは、地元の人たちが子どもの頃から親しんできた景観を、現代ニーズに合わせて再設計しつつ、地域の記憶や文化を未来につなぐ重要性に大きなやりがいが感じられました。
2.自然と共生する都市づくりを担う社会貢献性
近年の開発プロジェクトでは、景観設計にとどまらず、生物多様性の保全、雨水管理、ヒートアイランド対策といった社会課題を解決する「グリーンインフラ」としての機能が重視されています。自然の持つ機能を都市の課題解決に活用する設計は、社会貢献性が高く、時代の要請に応えるやりがいを感じられます。
3.多様な関係者との「共創」プロセス
ランドスケープデザインの対象は都市計画から個人の庭園まで多岐にわたります。
開発プロジェクトでは、クライアント、建築家、土木技術者、地域住民など、多様な関係者と協働します。関係者との建設的かつ創造的なコミュニケーションを通じて、当初の想像を超えるような空間を共に創り上げていくプロセスは、この仕事の重要な魅力の一つです。
4.人々の記憶に残る「場」を創出する達成感
デザインした公園や広場が、地域の人々の憩いの場となったり、観光スポットとして多くの人に利用されたりする様子を見たとき、大きな達成感を感じます。
特に、阪神大震災の経験から「ランドスケープを通して人を癒したい」と考えるようになった経験者の話では、風景が人々の心の安定や生活の質向上に深く関わることを示しており、この仕事の社会的な意義を物語っています。
5.グローバルな視点と地域の固有性の融合
地域文化や歴史に興味をもった経験や、海外留学で学んだ都市史やまちづくりなど、個人のバックグラウンドが仕事の原動力となることがあります。
世界には様々な文化や歴史があり、そうしたグローバルな視点を持ちながら、その土地固有の自然や文化を尊重したデザインを行うことにやりがいを感じます。
ランドスケープアーキテクトは、単に緑を配置するだけでなく、人の営みや社会、そして地球環境そのものに寄り添い、未来の風景を創造していく魅力的な仕事です。
ランドスケープアーキテクトに向いている人の特徴とは?
1.自然への愛情と知識が豊富である人
植物や生物が好きで、地球の生態系や環境保全に関心があること。特に植物について知識を深め、植物の育つ過程を見守れる忍耐力が必要です。
2.広い視野と想像力をもつ人
広域空間の全体を俯瞰し、人々の動線や景観とのバランスを考え、未来を見据えたデザインができること。
3.コミュニケーション能力と共感力がある人
クライアントや建築家、土木技術者、地域住民など、多様な関係者と円滑に話し合い、要望を引き出し、形にする力が必要です。景観という永く続く公共空間が、誰にとって大切なのかを感じる力が活かされる仕事です。
4.基礎体力があり、几帳面である人
ランドスケープアーキテクトは、屋外作業が多く、設計監理や施工管理も大きなフィールドを相手にするため、体力が必要な仕事です。
剪定や植栽など繊細で地道な作業も苦にならない几帳面さも必要ですし、職人の作業にも精通している必要があります。
5.社会貢献への意欲が高い人
公共空間を通じて社会課題(緑化、環境)の解決に貢献し、長く使われるものを作ることに達成感を求められる人が向いています。
ランドスケープアーキテクトに必要なスキル・資格
■ランドスケープアーキテクトに求められるスキル
・基本的な設計、デザインスキル
CAD・BIM操作: CADやBIMなどの設計図面作成ソフトの習熟は必須です。
3Dモデリング:プレゼンテーションではCGやパース作成能力が必要になります。
・専門知識
土木・構造:地形、排水計画、舗装、屋外構造物の基礎知識
植栽・エコロジー:植物の特性、生態系、季節変化への理解
・対人・管理スキル
合意形成: 地域住民やクライアントなど、多様な関係者の意見を調整する能力
法令遵守: 都市計画法や公園法などの法的知識の理解
以上のように、ランドスケープアーキテクトには、植物、土木、デザイン、そしてコミュニケーションなど複合的な能力が求められます。
但し、学生時代にすべてが完璧である必要はありません。興味や学び、実務経験を通して成長し続ける素質があることが、最も重要なポイントです!
■ランドスケープアーキテクトに必要な資格
ランドスケープアーキテクトとして活動するために必須の資格はありませんが、公共事業の設計や信頼性向上のために、以下の資格とスキルが重視されます。
1.登録ランドスケープアーキテクト (RLA)
2025年現在、日本国内で最も専門性を証明できるのは、ランドスケープコンサルタンツ協会(CLA)が認定する民間資格、「登録ランドスケープアーキテクト(RLA)」です。
例年試験が実施され、合格者は都市公園等の設計における「管理技術者」として公的に認められます。
若手や学生向けには、受験資格を問わない「RLA補」も存在します。
試験内容を知りたい人が多いと思いますので、情報を要約して紹介します。
●登録ランドスケープアーキテクト補(RLA補)資格認定試験の内容
試験は一次試験(択一方式)のみで、全国にあるテストセンターに備えられたコンピューターで解答するCBT試験で行います。受験資格を問わず誰でも受験できます。
2025年は9月13日(土)~9月27日(土)の間に、希望する受験日時と試験会場を予約して受験することになっていました。
一次試験では専門知識及び建設一般知識に関する内容が出題されます。
試験科目ごとの出題範囲、出題数、試験時間は下表の通りです。
RLA補試験に合格し、所定の登録手続きを完了することによりRLA補登録証が交付され、「RLA補」の称号を称することができます。
またRLA補は一次試験合格者として、将来的にRLA資格認定試験を受験する際には、必要な業務経験年数が軽減されます。(後ほど表掲載します)
出典:2025年登録ランドスケープアーキテクト補(RLA補)資格認定試験受験の手引き
●登録ランドスケープアーキテクト(RLA)資格認定試験の内容
試験は一次試験と二次試験により実施されます。
・一次試験(択一方式):CBT試験(RLA補試験と共通)
・二次試験(実技問題):ランドスケープアーキテクトとして実務を遂行するために必要な技術・能力を、計画図、設計図等の作成により判定します。
試験科目ごとの出題範囲、出題数、試験時間は下表の通りです。
RLA資格認定試験は、学歴等に応じて指定された年数以上のランドスケープアーキテクチュアに関する業務経験が必要です。この業務経験年数には、1年以上の主体的立場での業務経験を含んでいる必要があります。(下表)
・指定学科とは?
国が実施する「1級造園施工管理技士技術検定」における指定学科と共通です。
それ以外の大学においては下表に示す3分野に対応した科目を、計40単位以上履修して卒業した者が対象となります。(履修証明書提出要)
また上記大学に併設された大学院の「ランドスケープ系研究室」に所属し、課程を履修した者も対象となります。 注)詳細は試験元に必ず確認をしてください。
・ランドスケープアーキテクチュアに関する業務経験とは?
ランドスケープアーキテクチュアに関する計画・調査・立案・助言及び設計・監理・施工の業務に従事し又はこれを管理した業務経験を、ランドスケープアーキテクチュアに関する業務経験年数と認めます。
また、この業務経験のうち、主体的立場で携わった業務を1年以上含んでいる必要があり、主体的立場での業務経験とは、該当業務において専門的な役割を担った業務建研であり、業務の中で主体的な検討、判断、決定を下した業務経験のことです。(「業務実績証明書」に勤務先等の証明印を受ける必要があります。)
出典:2025年登録ランドスケープアーキテクト資格認定試験 受験の手引き
・登録ランドスケープアーキテクト資格の合格率(2025年)
2.技術士(建設部門または環境部門)
国家資格で、公共事業のコンサルタント業務に従事する際には極めて有利となる資格です。管理技術者(照査技術者)の要件となる最も権威のある資格で、専門性と技術力の高さを証明する資格になり、ランドスケープデザイン専門事務所を代表する技術者は、ほぼ取得しています。
3.造園施工管理技士 (1級・2級)
造園現場の施工管理に必要ですが、設計職でも現場の知識を証明するために広く取得されています。
4.建築士 (一級・二級)
建築物との一体的なデザインを行う際に、法規の知識や設計の幅を広げるために役立ちます。建築物件を主体的に扱う組織設計事務所や、建設コンサルタント、専門事務所では取得率が高くなっています。
■ランドスケープアーキテクトを目指すには大学院進学が必要か?
将来、ランドスケープアーキテクトとして活躍することを目指して就活する場合は、志望する業界・企業におけるキャリアパスに合わせて、特定のプロジェクト(公園設計、都市再開発、個人邸宅など)に特化したポートフォリオの作成や資格取得の優先順位を検討していくのが良いでしょう。
大学院進学は絶対条件ではありませんが、大学院に進み、ランドスケープ系の研究室で専門研究を修めた志望者が大勢を占めていることも現実です。
大手ランドスケープ専門事務所では新卒採用に力を入れていますが、建築設計職以上に専門知識や実績経験を積んだ人材を求める傾向は強く、狭き門といえます。
大学院在学中に、ランドスケープデザインの専門研究や作品コンペにチャレンジして入賞歴を得たり、RLA補取得を進めたりしている学生は、必然的にランドスケープ業界に身を置くことになることは間違いないでしょう!
■憧れのランドスケープアーキテクトたち(順不同・敬称略)
ランドスケープアーキテクトとして実務で活躍しながら後進指導を行い、大学教員として教壇に立つ、現役ランドスケープアーキテクトを紹介します。
石川初
日本のランドスケープアーキテクト。ランドスケープ・アーキテクチュア研究者。慶應義塾大学環境情報学部教授。神奈川大学非常勤講師。日本造園学会賞受賞。
長谷川浩己
日本のランドスケープ・アーキテクト。 オンサイト計画設計事務所パートナー、武蔵野美術大学特任教授。登録ランドスケープアーキテクト。荒れ地学会会員。千葉大学、東京理科大学、法政大学非常勤講師。
三谷徹
日本のランドスケープアーキテクト、環境デザイナー。東京大学教授。大学教員としての勤務の傍ら、オンサイト計画設計事務所とともにランドスケープの設計活動をする。
山崎亮
関西学院大学建築学部 教授、日本の造園家、博士、ランドスケープデザイナー。コミュニティデザイナー。 株式会社studio-L代表。
まとめ
ランドスケープアーキテクトは、単なる景観美化に留まらず、都市・自然が調和した機能的で持続可能な屋外空間を創造し、人々の心身の健康や生活の質の向上、環境保全に貢献することができる素晴らしい仕事です。
緑、水、土などの自然要素と人工物を組み合わせ、安全性、アクセシビリティ、多様な利用ニーズに応えながら、人々が集い、くつろぎ、インスピレーションを得られる「場」をデザインする専門家であり、現代社会のウェルビーイングと環境問題解決に不可欠な存在です。
そこで、在学中からランドスケープアーキテクトに興味があり、目指してみたいと思う方は、全員が適任者であると思い、「向いていない人」という項は本記事には設けておりません。建設業界では、決して多数派ではなく、目指し方がわかりにくいジャンルともいえる仕事ではありますが、活躍しているランドスケープアーキテクト達が歩んだ軌跡を参考に前進していくことをお奨めします。また何よりも、学生時代から多くの景観に触れる経験が重要になるでしょう。
総合資格ナビは、ランドスケープアーキテクトを目指す皆さんを応援しています!
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(本記事は、総合資格naviライター kouju64が構成しました。)












